先日、地方創生の先端をいってるとされる神山町に視察に行きまして、いろんなアイディアを頂いたんですが。
徳島県神山町式「よそ者」「わか者」「ばか者」で地域に変革を起こす方法
その中でもワークインレジデンスなる企画が、移住促進の現場ですぐにでも活用できるナイスアイディアだったので共有してみます。
これはもうどこの自治体も即座にパクった方がいいですよ!
ワークインレジデンスとは?
安倍政権が地方創生に力を入れだしてから、自治体が地域おこし協力隊の制度やらを活用して移住促進を進めていますが、今ってもう自治体間の移住者獲得競争が熾烈になってきていますよね。
リンク先の協力隊募集案件なんて、現時点(2016.4.2)で151件。
もうどの案件を見ていいのやら?案件を一通り見るだけで一苦労です。
神山町ではこうした現状も踏まえて今では募集者の仕事(ワーク)を絞って募集をかけています。
移住先の住居(レジデンス)ありきで募集するのではなく、
仕事(ワーク)ありきで募集するからワークインレジデンスなんですね。
今回はパン屋さんで独立したい方を募集します。
デザイナーの方を募集します。
といった具合に職業指名で移住者を獲得する方法です。
実際にコックで募集をかけたところイタリアとオランダ在住の女性から応募があって採用したという。今はそういう時代なんですよね。
ワークインレジデンスが生まれる経緯
これまでの神山の地域活性活動の中で、とりあえず移住者を呼んでもなかなか食える移住者が現れないという課題があったようで。
最初、神山はアートで街をおこす!という方針でアーティストを多数誘致したようなんですが、アートではなかなか食えない。結果、定住率が低い。
そこで、仕事として食っていけるデザイナーやらをアーティストに代わって募集をかけていったそうで。
その後、街に必要な人材を検討した上で、職種指名のワークインレジデンスという募集形態が始まったと言います。
実際、協力隊を受け入れても、協力隊員が活動として何をしていいかわからない。というケースを見聞きする機会も多いですが、ワークインレジデンスのスタイルで募集をかけるなら、こうしたミスマッチはおきにくいでしょうね。やるべきことが明確ですから!
神山を訪れた海外アーティストの作品
受け入れ自治体が街に何が必要かを知っている
ワークインレジデンスを実現するには、まず受け入れ自治体が街に必要な人的リソースを知っていることが大前提です。
街おこしをしよう!という意気込みだけでなく、そのためにどんな街づくりをしていくのか?そのために必要な施設は何か?
カフェ?パン屋さん?デザイナー?WEB製作者?
そこを明確にできるなら、すぐにでも神山と同様の移住者募集をかけられます。
自治体間の移住者獲得競争が激しくなっているからこそ、明確に移住希望者を指名できる自治体が強くなるんじゃないかと。
自治体関係者の方、地方創生に携わっている方、ぜひぜひ参考にしてみてください!
ぶっちゃけた話、田舎暮らしにはこれ位お金が必要。
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繋ぎ屋オススメ本のまとめ
Tsunagiya Library
岩手県出身の86世代。2015年10月、東京から小林市へ地域おこし協力隊として移住。情報発信からの現地滞在、新たな人の流れを作るべく。メディアを育てつつ、ブックカフェ兼ゲストハウスというリアルな箱を準備中。