【古くて新しい働き方ナリワイ】日本には戦前3万以上の仕事があった

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こんにちは。シンタです!

今日は僕らが大きく影響を受けている”ナリワイをつくる”という本の紹介をしてみようかと。

仕事を創る、働き方をつくる、新しいライフスタイルをつくる。

こうしたことを意識するまでに、伊藤さんの”ナリワイをつくる”から受けた影響は計り知れません。

この本では、日本古来の働き方と現在の働き方の違い、古来の働き方を現在に応用するための考え方、伊藤さんの経験を踏まえた実例等が紹介されており。

もちろん著書に出会うまでにも、自ら仕事を生み出す必要性を感じてはいましたが、仕事を創るということが難しそうに見えたし、ハードルの高いものに感じていた。いい意味で、仕事を創ることへの難しいイメージを下げてくれた本でもあります。

仕事を創るっていうと、起業っていう言葉がすぐに連想され、いざ起業するしないの話になると、ターゲットは誰なの?ポジショニング戦略はどうなの?となんだか難しいことをたくさん考えなければいけない。まだ始まってもいないのに、始まる前からすべてガチガチに決めてかからないといけない。

これは、あくまで今の社会における”ビジネス”という西洋式の考え方をベースにしているだけで、日本古来のナリワイ式では異なります。ビジネスは生活や身の回りの人から遠過ぎる。もっと生活に根付いて直結したものがナリワイだと言います。

ナリワイとは何なのか?かつての日本の働き方はどうだったのか、ナリワイ式ではいかに仕事を創るのか、本文を引用しながら一部紹介してみます。

まず、ナリワイとは何なのか?

個人レベルではじめられて、自分の時間と健康をマネーと交換するのではなく、やればやるほど頭と体が鍛えられ、技が身につく仕事を「ナリワイ」(生業)と呼ぶ。

これからの時代は、一人がナリワイを3個以上持っていると面白い。

ナリワイとは時間と健康の対価ではない。疲弊するのではなく、むしろ自分が鍛えられるもの。しかも3つ以上ともなれば、一つの会社に務めるだけではない。

仕事といえば、就職。つまり会社で一つの仕事をする、という考え方が常識だ。さらに現代では、「生活を犠牲にしてやるのが仕事」という定義も半ば常識になってしまっている。

まさにその通りで、一つの会社で働くというのが今の世の中ではスタンダードかと。

しかし、戦前は違ったと言います。

大正9年の国税調査で国民から申告された職業は約3万5000種、現在の厚生労働省の「日本標準職業分類」によれば、いまや2167職種。わずか90年程度前には、はるかに多様な職業の種類があり、職の多様性も高かった。

だが、戦後に「株式会社日本」は多様性を切り捨て業種を絞り込むことで急成長した。それが高度経済成長だ。

うーむ、そうだったんですね。多様性を排除したことで得られた高度経済成長。もちろん、多くの恩恵が受けられたことは間違いありませんが、今になって行き詰まりを感じるのも確かです。

21世紀初頭、絞り込んだ産業は曲がり角を迎える。2012年の現在、まずは製造業が大規模リストラをはじめ、わずか3つの会社から2万人以上の人がリストラされる予定である。仕事の多様性を失った私たちは、どこへ行こうというのか。

僕は1986年生まれですが、ものすごく豊かになったり、貧乏になったりと大きく生活水準が変わったという経験がありません。少なくとも僕が生まれてからは経済的に大きく恩恵受けたとは実感していない。停滞しているという印象です。

この矛盾の原因の一つは専業化にある。一つの仕事だけをやらなければならないという考え方だと、どうしても競争が激しくなったり、一つでは生計を立てるのが難しい仕事でも、無理やり大きくしなければならず、努力の割に結果がでない。これでは苦しい。

専業化。当たり前のように受け入れてきた専業化されたビジネス=仕事という図式でしたが、かつて専業がなかった時代を知ることで生き方の選択肢が広がります。そもそも、専業である必要があるのか?なんて発想が持てます。

そもそも、仕事はもっと多様性のあるものだった。季節ごとに生業は変わるし、いろいろな仕事がありそれを各自が組み合わせて生活を組み立てていた。それをわずか、40~50年で変えてしまった。ここにも日本の働き方の矛盾の根源がある。

ふむふむ。なるほど。こうしてみると今の時代の働き方のスタンダードと戦前の働き方のスタンダードに大きく乖離があるのがわかります。

伊藤さん自身は、季節によって仕事を変え、梅のシーズンだけ梅農家になったり、年に一度だけモンゴルツアーを開催したりと様々なナリワイを組み合わせながら生活しています。

戦前の働き方に学び、今の時代のスタンダードと掛け合わせることで、よりよい働き方が見えてきそうです。

専業特化型の働き方、サラリーマン、会社員という働き方以外の選択肢を持つという意味で本書の説得力は絶大です。

今後自ら仕事を創っていこうという方、脱サラをしたいけど従来の起業のイメージだと難しく感じるという方には、ぜひチェックして頂ければと。

働くということに関して、柔軟な発想が得られますよ。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Shinta Hosokawa

岩手県出身の86世代。2015年10月、東京から小林市へ地域おこし協力隊として移住。情報発信からの現地滞在、新たな人の流れを作るべく。メディアを育てつつ、ブックカフェ兼ゲストハウスというリアルな箱を準備中。