憧れの田舎暮らし9ヶ月を振り返る【理想の移住】と現実10の違い

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東京から宮崎に移住して早いものでもうすぐ9ヶ月。

移住前と今を比べると、大きく世界が変わったと思うわけで。

おそらく今見えている世界と、今から半年後ではまた違うだろうと。

そこで本記事では、地方移住に憧れていた当初やりたいと思っていたことと、実際に9ヶ月動いて見えた今の現状との相違を、これまでの動きと共に振り返ってみます。

行き当たりばったり移住しちゃう僕らのような方には不要な記事ですが、情報収集を念入りにする慎重派なタイプには多少の参考になるやもしれません。

憧れのDIY

理想

移住前、憧れていたものにDIYがあります。自分たちでオシャレなテーブル・椅子を作って、木製の食器なんかも作るんだー!なんて夢見て移住したところ、なんと移住後すぐに食卓テーブルを作らせて頂くことになりました。

このテーブルはお気に入りで、写真映えもいいので料理写真の撮影にも大活躍してくれます。Nさんにはホント御世話になりました。

現実

しかしながら、実際にテーブルを作ってみると、これが結構な作業量でして。半日ぐらいかかったんですよね。結構大変だなと!

で、家に道具があれば、コツコツ作っていけばいいんですが、道具を揃えるのも初期投資が必要。ハンズマンに行けば、作業部屋もあるんですが、毎回出るのも面倒!というわけで、DIYは一回で満足しちゃった感じですね。

気軽に通えるシェア工房とかあれば通いたくなるんでしょうか…

自分らのメディアを持つ

理想

移住前にメディアを持つ事も構想していて、これはうまく機能しました。自分らを知ってもらうツールにもなりましたし、お蔭さまでメディアに拾って頂く機会も増えました。活動を発信する場を得られたのも収穫です。

また、それほど大きくありませんが、幾ばくかの運用収益も発生しているので、ここは継続して伸ばしていきたいですね。

現実

地方移住/田舎暮らし関連の検索ボリュームが想定以上に小さい市場だったので、PVが思うより伸びなかったですね。あと、地元ネタだけではすぐにネタが枯渇する。継続的に発信する仕組みを活動と連動させつつ構築するというのが今の課題です。

ライターとしてコーナーを持つ

理想

メディアを持って発信したことで、ローカルメディアの記事執筆の仕事を頂くこともできました。

新米夫婦が聞く!第1回 私たちが東京から宮崎県小林市へ移住した理由。

ライターの仕事を確保したいという当初の思いを実現できましたし、こちらは継続して進めていきたいところ。

現実

一方、発信ネタの収集に手こずる面もあります。移住したての頃は、すべてが新鮮で、どれもが発信すべき内容に思えていたのですが、長く住むほどに徐々に当たり前化しつつあるので、生活の鮮度をいかに保つかを追求していきたいところ。

メディアに出演する

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理想

メディアに出ることもひとつの目標でした。移住ブログ繋ぎ屋が多くの方に注目頂いたおかげもあり、TV・新聞・雑誌・ラジオと多数の媒体に取材して頂きました。今までにない経験だったので嬉しかったですね。

2015年繋ぎ屋がお世話になったメディアの皆様

現実

一方、露出が増えてくると、実になるメディア/実にならないメディアがあることに気付いてきました。こちらの意向に沿った取材はありがたいですが、ただただネタ集め的に来る方も多いんですよね。その場合、大抵こちらの意向と合致しないことが多いので、その点を今後見極めて断っていくことも必要だなーと。

農作物のネット販売をする

理想

田舎には農産物が余っているらしい!じゃ、ネットで売ればすぐに1つ目のナリワイができるじゃないか!そう思って、すぐに何人かの農家さんと提携して販売を試みました。実際に繋ぎ屋経由でも定期的に注文が入るので販売の手応えを得られたのですが…

現実

一方でまとまったロットが確保できる農家さんがいないという壁にぶち当たりました。生産余剰があって、且つ僕が心から応援したいこだわり商品を扱っている農家さん、この層にあたる農家さんが意外といない。

こだわりがある方、こだわりの商品は売り先に困っていないケースが多く、他の一般的な農作物はJA経由がほとんど、よくも悪くも市場が完成されている印象を受けます。

憧れの半農半Xライフ

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理想

自分らの食べる分は自給する!お金に頼らないでも食べていける生活を目指す!そんな意気込みで移住したことと、近所の区長さんがすごく面倒見のいい方だということが相まって、ありがたいことに菜園生活をスムーズに始めることができました。耕運機やら堆肥やら、育て方やら何から何まで用意してくれます。おかげさまで、菜園の野菜を収穫して食べるという田舎暮らしの醍醐味を満喫できています。

現実

一方、自給するレベルというのはやはり先が長いなーというのも見えてきました。農業はやっぱり労力・手間暇がかかるんですよね。そこが見えただけ、ご飯をより一層大切に食べる気持ちが育っているようにも感じます。

猟師に憧れる

理想

田舎に行ったら、ワイルドな猟師となって鹿・イノシシの生肉を食うんじゃー!そう思っていました。

現実

しかし、ある日、猟師さんと一緒の機会に、罠に捕まっている生きた鹿を見たとき、あれを食べるの?自分の手で剥いで?と想像したら、一気に猟師熱が冷めました…

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スタードームを作る

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理想

鹿児島のオーガニックフェスで一目惚れしたスタードームを作ってみたい!熱量そのままに、スタードームを製作し、地域のイベントに合わせて出店しました。スタードームは竹を切り出すところから!

「面白そうだからやる」疲労感も幸福感に変えてくれる最強の動機【スタードームプロジェクト】

このときも区長さんには大いに助けて頂き、おかげさまで無事楽しみながら出店することができました。協力隊の方にも当日ヘルプにも入って頂き、初出店も大いに楽しませて頂きました。

現実

一度スタードーム出店を達成すると、スタードーム熱も落ち着き、今は裏の車庫で眠っています。他の地区で活用頂く案も出ているので、ぜひ大いに活用して頂きたいですね。

移動式ブックカフェを始める

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理想

地域に本屋が少ない&本が読みたいという個人的な欲求から移動式本屋をやりたい!となり、地域のハーブ祭りに合わせての出店。やはり自分たちで旗を立てて出店するというのは楽しいものです。

繋ぎ屋書店がついに始動!ハーブの本15冊仕入れました。

現実

自分たちの店を出す喜び&お客さんと交流する楽しさというのを存分に味わえたので、今後も引き続き出店の機会をいかしていきたいと思っています。

ゲストハウス運営を目指す

理想

田舎には空き家がゴロゴロあるらしい。場合によっちゃタダでも手に入るらしい。じゃ、自分らで改装して簡易宿所とってairbnbを始めよう!これもナリワイになるじゃん!と考えていました…

現実

実際はタダ無料で!というのはなかなか無いという印象。

(月5000円で住んでいる人、期間限定で家賃タダという人はいましたが。)

それでも200万円くらい(東京じゃあり得ないですよね)で、ある程度の空き家が手に入るという感覚は得られことは収穫かと。

一方、「ゲストハウスをするならばロケーションにはとことんこだわりたい!」そう思うと、空き家ならどこでもいいというわけではないことに気付きます。

最高のロケーションに、最高の空き家、こうなってくると探すのは時間がかかりますね。

果たして地方起業はローコストなのか?

地方起業もやはりナリワイ作りにはコスト(時間的・金銭的)がかかる。当初、想定していたよりもハードルは高いですね(どんだけ楽観的に考えていたんだよ?という話ですが)。

とはいえ、東京などと比べれば大幅にローコストでスタートできる環境が地方にはあります。これまでで見えてきた現実ラインを踏まえつつ、この環境を活かしてナリワイ作りに励んでいきたいですね!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Shinta Hosokawa

岩手県出身の86世代。2015年10月、東京から小林市へ地域おこし協力隊として移住。情報発信からの現地滞在、新たな人の流れを作るべく。メディアを育てつつ、ブックカフェ兼ゲストハウスというリアルな箱を準備中。