大寒波の影響で宮崎にも雪が降りました。
北海道育ちとしては騒ぐほどじゃない雪ですが、宮崎でも雪が積もるんだーと冬気分を味わっています。
雪が積もる直前に、宮崎県北部の山間の村、諸塚村に行ってきました!
目次
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今回は「いきいき集落研修交流会」という研修に参加し、諸塚村の取組をいろいろと聞いてきました。
住民主体の集落づくりのパイオニア的存在、諸塚村について紹介します!
ウッドデザイン賞受賞!世界的建築家も注目する林業の村
諸塚村は人口1,789人、少子高齢化が進行中ではありますが、昨年は1人減で収まったそうです。
林業が盛んで、「ウッドデザイン賞」を受賞した家具デザイン会社WISE WISEの木材に使用されているのが諸塚産だったり、
同じく「ウッドデザイン賞」を受賞した「TSUMIKI」(有名な建築家がデザインした)も諸塚の木材加工センターで作っていたり、
木材と椎茸など安定した産業があるので、若い人も仕事があるから地元で住み続けられ、循環して持続可能な村なのではないかなーと感じました。
世界が認めた「諸塚方式」の自治公民館活動。「知足」を知り、持続可能な村づくり
住民主体の集落づくり「自治公民館活動」を中心に、社会教育を長年行っていて、「諸塚方式」と呼ばれる独自のスタイルで行政と対等な立場で集落ごとの団結を土台に村づくりを行ってきたそうです。
昭和63年には農林水産祭・むらづくり部門で、諸塚村の自治公民館活動が「天皇杯」を受賞したことも。
昨年認定された、世界農業遺産「高千穂郷・椎葉山地域」でも、諸塚方式の自治公民館活動が認定の要因の一つになっており、世界に誇る活動です!
研修会で諸塚村自治公民館連絡協議会会長が話していたことが、印象的でした。
公民館活動を通じての村民の連携や美化運動、意識の向上等々、今は皆さんの血肉のように定着しているのも事実です。
今、私達が平穏に暮らして行けるのもこのような、先輩方々の努力の賜物と深く感謝申し上げる次第です。
もう少し便利にとか、もっと豊かにとか様々な欲求にかられる事も、理解はしますが、
「知足」という言葉もあります。
森羅万象の資源を次世代へ残すべく、ほどほどの暮らしを心がけたいものです。
先人が築いてきたものへ感謝し、次の世代へ受け継いでいけるよう、持続可能な暮らし方を創っているのだな、と感じました。
戦前から続く「諸塚方式」の自治公民館活動(集落による地域づくり・社会教育などなど)が、土台にあるからこそなのだなと思いました。
”成人講座”も行われていた。成人式発祥の村!
昨今の成人式は「荒れる成人式」などマスコミで取り上げられ、「成人式は要らないのでは」など賛否両論の意見が毎年出ています。
諸塚村は成人式発祥の村だそうです!
終戦直後の昭和22年4月3日、人身の荒廃と郷土の将来を心配した先人たちによって、成人式の前身となる「成人祭」が諸塚村で開催されました。
当時は、男子20歳、女子18歳の青年が対象。
この2年後の昭和24年、国で1月15日を「成人の日」と定めた。
成人の自覚を高めるために、約1週間の「成人講座」を開催し、最終日に「成人証書」が交付されていました。
お昼ご飯は地元産の椎茸寿司&タケノコ寿司。
肉厚な椎茸はお肉のようにプリプリでホント美味しかった。
全村森林公園の村。全て木造の商店街がこの春オープン!
2005年の台風14号で被害にあった、特産物販売の拠点「もろっこはうす」を始めとした商店街。
これまで11年間、仮設の建物で営業してきました。
水害対策として6Mかさ上げした場所に、今月21日に「もろっこはうす」が新築オープン!
4月には元商店街の他のお店も完成し、「全て木造でつくった商店街」としてグランドオープンする予定とのこと。
もろっこ館は木材の香りがただよい、温もりを感じる店内でした。
「全て木造でつくった商店街」って聞いたただけで、なんだか夢のある場所になりそうで、グランドオープンが待ち遠しい!
諸塚村、魅力的だ…!
林業や木工など産業や村づくりなど、循環する持続可能な暮らしを体現しているところが、素敵だなーと感じました。
小林市に移住するまで、諸塚村の存在を全く知りませんでしたが、移住したことで良いなと感じる場所と出会う機会が増えて嬉しいです。
祭りの神輿担ぎ手不足で、担ぎ手絶賛募集中という話もあったので、「神輿担ぎ隊」ツアーとか何かできたらいいな、と思っています!
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東京から宮崎に移住しました!
「#移住日記」書いてます。
宮崎県小林市で地域おこし協力隊やってます。
北海道函館出身の86世代。自然の中で食・住・ナリワイを創る暮らし目指して、2015年9月26日から夫婦で東京から宮崎県小林市野尻町へ移住。広告営業、地域情報誌の記者編集、広報などを経て、現在は地域おこし協力隊&聞き書きライターとして活動中。
広報PRの仕事や聞き書き本の制作・ハーブを中心とした畑づくりをしながら、移動式古書カフェ・ゲストハウスオープンへ向けて準備中です。