今治のさいさいきて屋が手掛けるノーリスク農家な販売体制とは?

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愛媛県今治市に年間120万人が訪れる、日本最大級の農産物直売所があることをご存知ですか?

その名もさいさいきて屋

地元の言葉で何度も来てね!という意味の言葉だそうで。

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農強っていい響き

平成12年当初は30坪、出荷農家90人という小規模な体制からスタートした直売所が、今では1,300人の出荷農家、年商25億規模まで成長しており。

また、規模の大きさだけでなく、出荷農家のリスクが限りなく0に近い仕組みを採用しているということで、全国から視察団がその運営ノウハウを取り入れるべく訪れると言います。

JAおちいまばり直売所の視察を希望される皆様へ

(視察費用JA関係者…20,000円 その他…30,000円 って結構いい値段取りますね。これだけでひとつのナリワイになりそう..)

僕は先日の四国視察に行くまで、全く知らなかったのですが、今回の視察を踏まえ、また戻ってから調査した結果も含め、本記事に共有してみます。

農家にリスクを背負わせない販売体制

現在のさいさいきて屋は単なる直売所ではなく、農家レストラン、スイーツカフェ、クッキングスタジオ、貸し農園を併設した食のテーマパーク。

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ここでは出荷農家さんに販売リスクを持たせない、誰でも農業を始められる仕掛けがなされていて、

・量や形の規格なしに農産物を自由に持ち込める

・農産物の値段は出荷農家が決定できる

ことで小規模で農業をされている方でも気軽に販売でき、

・出荷農家は売上の15%をさいさいきて屋に収め

・売れ残った農産物はさいさいきて屋が全て買い取り(←これすごい!なんで?なんで?)

・さいさいきて屋は買い取った農産物を直営の農家レストラン・カフェで利用(その手があったかー!)

することで、農家は在庫リスク0の商売ができ、さいさいきて屋も15%の手数料で儲けられるという双方にWin-Winな仕組みが構築されています。

在庫リスクがないビジネスを農業で実現しているってすごいですよね。

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もちろん1,300名の農家さんの出荷管理をするのは並大抵のことではありませんが、そこを差し引いてもさいさいきて屋の成功は全国の中山間地域に希望を与えるものでしょう。

立地条件、人口規模etc..さいさいきて屋の成功要因を複合的にあげればキリはありませんが、

直売所にレストランを併設し、農産物の売れ残りを作らないという仕組み自体はシンプルで、再現性は高いビジネスモデルかと。

さいさいきて屋のような、いいモデルはどんどん模倣して、いろんな地域が活性化していって欲しいですな!

カンブリア宮殿にも取り上げられた、さいさいきて屋の戦略、要チェックです!

 

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ABOUTこの記事をかいた人

Shinta Hosokawa

岩手県出身の86世代。2015年10月、東京から小林市へ地域おこし協力隊として移住。情報発信からの現地滞在、新たな人の流れを作るべく。メディアを育てつつ、ブックカフェ兼ゲストハウスというリアルな箱を準備中。