4月、春の訪れを感じる季節となってきました。
暖かい気候のときは、外をのんびり歩くだけで気持ちよく幸せな気分になります。
小林市野尻町を歩いて出会った”春”をお届けしたいと思います!
春の仕事~気候を活かした切干人参づくり
最初に訪れたのは、野尻町紙屋地区。
宮崎市まで車で30分という立地で、小林市の中でも暖かくなるのが早い地域です。
田園風景の中をただただ歩くだけでとっても気持ちいいです・・・
歩いていると、オレンジ色の一体が視界に飛び込んできました。
緑とオレンジがきれい・・・
あれはなんだろう?
近くに行って、作業している方にお話を聞きました。
切干人参をつくって40年のベテランご夫婦。
ご主人は御年80歳!
お若い・・・!
見た目もオレンジ色で綺麗なのですが、近づくと、人参の甘~い香りが漂ってきました。
こちらは、切干大根の中に入っている、切干人参として出荷されます。
人参を機械で千切りにして、網の上に広げていき、天日干しにして乾燥させて作るそうです。
切干大根が干し終わってから、1月~3月の天気のいい日に一年分の切干人参を干し終えるので(乾燥した冷たい風が吹く時期じゃないと作れないため)、
この時期にしか見られない光景なのです。
春を感じるお仕事風景に出会うことができました。
作っているところを見て、お話を聞いた後に食べた切干人参は、格別な味でした…!
<こちらの詳しい内容はこちらで公開中です!>
季節を感じる郷土の味~西郷隆盛も食べていた”あくまき”
続いてやってきたのは、野尻町東麓地区。
この川は5月末~6月上旬になると、自生している蛍に出会うことができるそうです!
楽しみ!
さて、ここでのお目当ては「春を感じる食文化」!
野尻では、五月の節句に合わせて「あくまき」という郷土料理を作る家庭が多いとのこと。
毎年あくまきを作っているというお宅におじゃまして、あくまきについて教えてもらいました。
こちらがあくまき。
木灰からあくをとり、そのあくにもち米を漬け込み竹の皮に包んで炊く料理です。
西郷隆盛も保存食として持ち歩いていた、という話も語り継がれているほど、このあたりの地域には昔から根付いている郷土の味なのです。
詳しい作り方はまた別記事で紹介したいと思います!
試食させていただきました!
この顔(笑)
おいしい顔です。
あくまき自体には味はなく、もちもちした食感を楽しみながら、お好みで砂糖やしょうゆなどをつけて食べます。
竹皮を準備したり、木炭から灰汁をとって、それにつけて炊いて・・・
と作る過程は話を聞くだけでもとっても手間暇かかるものだと思いました。
それでも「毎年楽しみにしてくれている人がいるから」作り続ける。
作り続けてくれる人がいるから、何世代も越えて地域に根付き受け継がれる”郷土の味”になるのだなぁと感じました。
季節を感じる食文化を教えてもらいました。
香水にも使われた甘い香りの天然記念物オガタマノキ
最後は、野尻町三ケ野山地区です。
畑沿いに菜の花が咲いていて、思わず笑みがこぼれます。
ここでは、ケーブルテレビでリポーターもつとめる、米寿の多芸なおじさま、しげちゃんに、「宮崎の巨樹」「小林市指定天然記念物」にも選ばれている「オガタマノキ」を案内してもらいました。
<しげちゃんに案内してもらったときの様子は、詳しくはこちらをご覧ください!>
どどーん!
こちらがオガタマノキ。
4月末くらいになると白い花が咲き、とっても甘い香りが辺り一面を漂うそうです。
その時期にまた遊びにいこうと思います!
【DATA】
大沢津のオガタマノキ(おおさわつのおがたまのき)
所在地:小林市野尻町三ヶ野山字前田
今回紹介できたのは極々一部ですが、仕事、食文化、自然・・・
それぞれから春を感じ、町の魅力を感じることができました。
この模様は、BTVケーブルテレビ「こばナビ」という10分間番組でも放送中です(4月中の水・土・日、17:50~、22:50~)!
が、限られた地域限定の放送なので観られない方の方が多いと思うので、写真と言葉でお届けしてみました!
春を感じてもらえたら嬉しいです!
繋ぎ屋夫婦の田舎暮らし金銭事情。
3月の月間収支をぶっちゃけ公開しています。
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繋ぎ屋オススメ本のまとめ
Tsunagiya Library
北海道函館出身の86世代。自然の中で食・住・ナリワイを創る暮らし目指して、2015年9月26日から夫婦で東京から宮崎県小林市野尻町へ移住。広告営業、地域情報誌の記者編集、広報などを経て、現在は地域おこし協力隊&聞き書きライターとして活動中。
広報PRの仕事や聞き書き本の制作・ハーブを中心とした畑づくりをしながら、移動式古書カフェ・ゲストハウスオープンへ向けて準備中です。