【震災対策】ガス・電気なしでお米が炊けるロケットストーブの作り方

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繋ぎ屋でも記事の転載企画を始めました。

初の転載記事はロケットストーブ使いのよーへい(@campanella225)さんから!よーへいさんはチョコマシュブログにて音楽、ワイン、本質的な生き方について発信されています。

今日Twitterのフォロー数を一桁まで一気に減らして、今後は自給にまつわる情報を発信している方をフォローしていこうと思った矢先、よーへいさんがフォローしてくれまして。

今回ご紹介するロケットストーブは、ガスなし、電気なしで調理ができる優れもの。震災でライフラインが止まってもこれさえあれば、調理に困ることはありません。こういう自給情報を求めてました!

防災対策、電気代、ガス代の節約に一家に一台作ってみてはいかがでしょうか?

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こんにちは!いつも読んでいただき、ありがとうございます。よーへい(@campanella225)です。

今日は車のオイルなどが入れられている「ペール缶(ドラム缶の小さいやつ)」で作れるロケットストーブをご紹介したいと思います♪

僕はこのロケットストーブというモノの存在を知って、去年の11月頃に自作しました。それから約1年、仕事が休みの日の夕飯は基本的にこのロケットストーブを使用してご飯を炊いています!

新書「里山資本主義」で知ったエコ・ストーブ

そもそも僕が「ロケットストーブ」というものを知ったきっかけは一冊の本でした。こちらの中では小型のロケットストーブとして「エコ・ストーブ」という名前で紹介がされています。

この本のテーマでもある「マネー経済からの脱却」は僕の目指す姿とも重なり、「面白そう!」ってことで書店で買ったものです。

この本の中では、広島県庄原市で暮らしておられる和田芳治さんという方の活動が紹介されています。電気やガスに頼らずに雑木のみで一日3度の食事を作っているという何とも楽しげな方。この和田さんにも興味は惹かれるのですが、まずはこの「エコ・ストーブ」が欲しい!!ということで自作ロケットストーブを作りました!

雑木で煮炊きが出来ちゃうなんて、めちゃくちゃ魅力的ですよね?

ペール缶をもらってこれば低予算で自作出来ます!

どうしても「ロケットストーブ」を手に入れたかった僕はまずは販売されていないか調べてみたのですが、売ってないんですよね…まぁそうですよね。こういうものは自作してナンボでしょって事で自作しました。作り方には幾つか記事が見つかるので、そちらを参考にしてみると良いと思います。

エコストーブの概略図はこんな感じです。作るのが楽しみすぎてInstagramに投稿までしてた(笑)

で、完成品がこれ!!

エコ・ストーブ

僕のエコ・ストーブ第1号機

ちなみに僕が参考にさせていただいた記事はこちら。

 現在、エコ・ストーブ第2号機の自作準備しています。それを製作した時には改めて作り方もまとめようかなと思います。
製作に必要な材料だけ、ご紹介しておきたいと思います。

エコ・ストーブ製作に必要な材料

1.ペール缶

これがないと始まりません!本体の胴体部分になります。

このペール缶、ガソリンスタンドや車用品店などで廃棄するものを譲ってもらう事も可能ですが、経験的に譲ってもらえる確率は20%くらいです。5軒のお店に確認してみて、OKが出たのは1軒のみ。半年前までは二つ返事で譲ってくれたのに、今はNGというお店もありました。近隣に譲ってくれるお店がない場合は、ネットで買ってしまうのが早くて確実だと思います。

ロケットストーブの外観をオリジナルなものにしたい方はシルバーのペール缶に着色するのもカッコイイです!こんなのも売ってます。

2.ステンレス煙突

ロケットストーブの吸気と排気を担う心臓部です。用意する煙突は3種類が必要となります。

  1. ステンレス煙突半直筒φ106mm
  2. ステンレス煙突エビ曲φ106mm
  3. ステンレス煙突T曲φ106mm

ホームセンターでも取り扱っているお店はありますが、必要な部品が一気に揃わないことが多く、苦労しました。結局、計画中の第2号機の部品は全てネットで揃えてしまいましたね(笑)

煙突を用意するときには「φ106mm」というところをしっかり見ておいてください。これは煙突の直径を表していて、ここを間違えると使えませんので、くれぐれも煙突の直径は揃えてください

3.パーライト

本来は土壌改良剤として使われている発泡剤です。ホームセンターの園芸コーナーへ行けば、ほぼ間違いなく売っています。

このパーライトの用途は断熱材です!ロケットストーブ本体(ペール缶)の中にパーライトを充填させます。そうすることによって熱効率を上げる事が出来るのです。具体的には煙突内で燃えている炎の熱を煙突内に閉じ込めておくということです。

どのくらい熱効率が上がるかというと、ゴウゴウと火を点けている状態でもロケットストーブ本体を手で触れられるくらい熱を煙突内に閉じ込めておく事が出来ます。

エコストーブ

こんな感じに充填します。

エコ・ストーブ

実際の写真ではこんな感じ

主に以上のものがあれば作る事が出来ます。細かいものではネジとかありますが、それは製作の記事を別件で書かせてもらいます。

この主要な材料の中で一番高価なのは「ペール缶」です。なので、このペール缶を譲ってもらえばかなり製作費用は抑えられます。

超省エネなのです!

光熱費「0円」で料理が出来る!

先日、夕食のために米3合をロケットストーブで炊きました。燃料はもちろん雑木です。

では、質問です!米3合を焚き上げるのにどのくらいの燃料となる雑木・木材が必要だと思いますか?キャンプや野外学習での飯盒炊飯を思い出して想像してみてください!

 

どうですか?結構な量の薪を使って炊きませんでしたか??

 

実際に米3合を炊くのに僕が使った材料はこのくらいです!

エコ・ストーブ

ほぼこれだけ!最後に同じサイズの木材を2本足しました。

長いもので23cmくらい短いもので15cmくらいの雑木を使用しています。実際にはもっと長い枝を近所で拾ってきて、それを使用しやすいサイズに折ってから使っています。

これだけで炊き切ろうとしていたのですが、最後で火力に不安を感じ、同じサイズの木を2本ほど追加しました。

近所で拾ってきた雑木というか、「枝」。それだけでご飯炊けてしまいます。もちろん煮物をしたって構いませんが、かかった光熱費は「0円

燃焼効率がめちゃくちゃ高い!

「枝」の火力だけでご飯が炊けてしまうのは、燃焼効率の良さがポイントとなってきます。

下の図を参照してみてください!

エコ・ストーブ

急激な上昇気流によって、急激な吸気を起こす

まず、燃料である「枝」に着火します。僕は新聞紙1枚を使って、着火しています。

火のついた枝が燃えることによって、「可燃性ガス」が発生し、同時に上昇気流が起きます。巻き起こる上昇気流は煙突を通って上部に抜けていきます。すると、煙突内の気圧が下がるため、急激な吸気が起きます。

次に発生した可燃性ガスに火が燃え移り、火力が一気に増していきます。

火力が増した分だけ、上昇気流が強くなり、その分の吸気も強くなります。

とても理にかなった構造をしているので、必死に火種に空気を送る必要もないですし、一度火がついてしまえば勝手に火力が増していきます。

先にも書いたのですが、煙突周りを断熱材で覆っているため、煙突内の熱を外へ逃げません。その事も燃焼効率を高める要因となっています。

ご飯がめちゃくちゃ美味しく炊けます

僕はお休みの日の夕飯は基本的にはロケットストーブを使ってご飯を炊いています。この一年で本当によく活躍してくれました。キャンプ場でも使えますし、「ご飯を炊くならロケットストーブ!」って感じです。

めちゃくちゃ美味しく炊けると言っても、「どーせ、炊くのに時間がかかるんでしょ?」とか思われそうですが、電気炊飯器で 炊くのと変わらない時間で炊き上がります

もちろん火を扱っているので管理はしっかりしていただく必要がありますが、ロケットストーブだからと言って炊き上がりに時間がかかるわけでもありません。

エコ・ストーブ

ツヤッツヤ!!

木が完全燃焼するので煙も臭いも少ないです

僕がどんな環境でロケットストーブ炊飯をしているかというと、自宅の駐車スペースです。

自宅の立地としては住宅地です。お隣さんも庭先でバーベキューをしていたり、お向かいのお家には暖炉があるようで寒くなると煙が上っています。そんな環境のおかげなのか、今のところ苦情は受けていません。

実際、煙が出るのは着火時のみ。着火剤として新聞紙を使っているので、その時は煙が出てしまいます。臭いについても着火時の煙の臭いが少し出るくらいです。時間にして30秒〜1分の間という感じ。

煙&臭いを出さない工夫としては、木材をしっかりと乾燥させてから使用することですね。そうすることで不完全燃焼を防ぎ、着火の時間もかなり短縮されます。

震災対策にも使えますよ!

これは製作してから、周囲の人に言われて気がついたことなのですが「震災対策」としても使えます。

地震で電気・ガスが止まったとしても木材さえあれば火を起こすことが出来ます。これまでに書いた通り、食事の煮炊きに使えますし、暖房器具としても使用可能です!

自宅の前でエコ・ストーブ炊飯をしていると近所の方に声をかけられます(そりゃ、何事かと思いますよね…)。ご飯を炊いてるんですよ〜なんて話をしていると、多くの方が「震災時にも使えますね!」っておっしゃる。

僕の暮らす愛知県は東海地震の危険性を何年にもわたり教えられていますし、東日本大震災の記憶は多くの人の心に今も強く残っているんだなぁと感じる出来事でもありました。

そういう備えとしても、一家に一台のロケットストーブがあっても良いと僕は感じています。

今後の僕の展望

現在、第2号機のロケットストーブを製作しています。これが完成すれば、ご飯を炊きながらもう一品の調理も可能になります!素敵すぎる♪

今後、このエコ・ストーブを使ってこんなことをしていきたいと思っています。

  1. ロケットストーブ(エコ・ストーブ)製作のワークショップ
  2. ロケットストーブ(エコ・ストーブ)での炊飯ワークショップ
  3. フェスとかお祭りでご飯を販売提供

お祭りでおにぎりとかご飯って売っていないので、良いんじゃないかなぁとか思うんですよね。カレー屋さんと共同でとかも面白そうですし。

製作のワークショップは次の春くらいを開催目処にして準備を進めています。また、ブログでも書いていきますので興味のある方はどしどしメッセージなどいただけると嬉しいです!

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どうです?ロケットストーブ凄くないですか!僕はこの記事を見て『おー!!これはすごい!!』と思いまして、ぜひぜひ感動を共有したかったので、早速転載を承諾して頂けたよーへいさんに感謝です!

いやー、僕もロケットストーブ作りたいですね!今ライフライン止まったら、調理できなくなっちゃいますもんね。これさえあれば、木の枝とライターかマッチあれば大丈夫ですからね。
ほんと心強い情報をありがとうございます!

今後、よーへいさんはロケットストーブ作りのワークショップも企画開催していくとのこと。今後の動きにも目が離せません!

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ABOUTこの記事をかいた人

Shinta Hosokawa

岩手県出身の86世代。2015年10月、東京から小林市へ地域おこし協力隊として移住。情報発信からの現地滞在、新たな人の流れを作るべく。メディアを育てつつ、ブックカフェ兼ゲストハウスというリアルな箱を準備中。