宮崎で過ごす初めての夏。サンサンと太陽が降り注ぎ、夜も扇風機がないと眠れない暑さに、少し夏バテ気味の最近です。
そんなときに食べたくなるのは、辛い・酸っぱいなどスパイスや薬味系の味。
なんだか体調がすぐれない中、休日ランチ先を探してたどり着いたのが、綾町にある薬膳ランチが食べられるお店「薬膳茶房オーガニックごうだ」。
「オーガニックで五味調和を重視した薬膳料理が食べられる」と、移住前から注目しつつ、まだ行ったことがなかったお店。ようやく行くことができました!
有機の町、綾町にある「薬膳茶房オーガニックごうだ」
こちらが「薬膳茶房オーガニックごうだ」の外観。
綾町の農産物などが買える直売所「綾手づくりほんものセンター」がある通り沿いにありました。
綾町は、綾町憲章”自然生態系を生かし、育てる町にしよう”をもとに、昭和63年に、全国に先駆けて「自然生態系農業の推進に関する条例」を制定し、農薬や化学肥料をできるだけ使わない有機農業を推し進めきました。
全国的にも「町をあげて有機農業を推奨している町」として有名になった綾町。
30年近く前から取り組んでいる、情熱と歴史がすごいです!
当時の町長の娘さんが、オーガニックごうだの店長 郷田美紀子さんなのです。
美紀子さんは漢方薬剤師でもあり、お店の隣には「郷田薬局」が隣接。
裏には宿泊できる「薬膳宿舎 綾ビオヴィレッジごうだ」も!
五味調和を重視したこだわり食材の薬膳ランチ
店内は、ゆったりと静かな時が流れるような落ち着いた空間。
席数は14席くらいで、日曜日のランチタイム終了ぎりぎり13時半ころにお店に入りましたが、私たちのほかに20代女性4人グループ、20代男性1人のお客さんがいました。
オーガニックや薬膳などに関連する様々な本や雑誌、チラシが置かれていて、情報収集するのにも最適です。
メニューは薬膳ランチ一種類!(1500円+税)
美味しいお茶を飲みながら、楽しみに待ちます。
本日のランチはこちら!!
きれー!!!
綾町の有機米・玄米・押し麦・黒米などの雑穀ご飯、蕎麦団子のお味噌汁(生姜が効いていて美味しかった!)、豆腐の揚げ物+サラダ、
そして約13種類のおかずたち!
野菜はもちろんオーガニック。
卵は地元産の自然卵。
水は綾町の名水と水素水を使用。
塩は昔ながらの海水を煮詰めた「海の精」、酢はきび酢もしくは天然穀物酢、砂糖は粗糖・てんさい糖・蜂蜜、油はココナッツ油・オリーブ油・菜種油などの良質な油を使用。
こだわりの食材を、「生命を養うのは食事」という「食養生」につながる、漢方薬膳の「気・血・水」の考え方を基に、
「酸・苦・甘・辛・鹹(かん:塩け・しょっぱい)」の5つの味のバランスをとる「五味調和」を重要視して作られているのです!!
ゴーヤやトマト、オクラ、ナスなど旬の野菜をふんだんに使い、すっぱい、にがい、甘い、辛い、しょっぱい、様々な味を感じられて、すごく入り込んで堪能できました!
身体に良いだろうなと実感できること、そして見た目も美しく目にも楽しい、何より味が美味しい!
毎日内容が変わるので、次は何が出てくるか、リピートする楽しみもあります。
満腹感もありながら、重たくない。
旬の野菜のエネルギーを五味調和のメニューでバランス良く取り入れ、元氣が湧いてきました!
食を通して身体と心と向き合える贅沢な時間
吟味され丁寧に作られた食事を、穏やかな氣が配られた空間でいただく。
ひとつひとつの料理が繊細で丁寧でいろんな味を楽しめるので、すごく食事に集中できた時間でした。
(私語厳禁!みたいな硬い雰囲気ではなく、おしゃべりもしながらゆったりと楽しめます!)
噛み締めながら、感じながら、食事をいただく。
この味を今、私の身体はどう感じているのかな?
なんだか染み込んでいくなぁ。
ゴーヤってこういう料理の仕方もあるんだ、美味しいなぁ。
・・・
と、自分の中で対話しながら、身体と心が繋がるようなランチタイムでした!
また行きたい!と思える素敵なお店です!!
北海道函館出身の86世代。自然の中で食・住・ナリワイを創る暮らし目指して、2015年9月26日から夫婦で東京から宮崎県小林市野尻町へ移住。広告営業、地域情報誌の記者編集、広報などを経て、現在は地域おこし協力隊&聞き書きライターとして活動中。
広報PRの仕事や聞き書き本の制作・ハーブを中心とした畑づくりをしながら、移動式古書カフェ・ゲストハウスオープンへ向けて準備中です。