大分県竹田市、愛媛県に続き、徳島県は神山町からお届けしています。
古民家のリノベーションによって作られたWEEK神山にて一泊。木の建物の温もりがいい。
神山町に関しては以前、グリーンバレー大南さんの講演をブログで紹介しましたが。
やってみなはれ!徳島県の神山プロジェクト流アイデアキラー撃退法
神山プロジェクトが謳う【東京を救う新しい働き方】とは?
実際に訪れてみると、より肌感覚で神山の仕掛けが見えてくるもので。
わずか半日の滞在ではありましたが、人口たった6,000人の小さな町がいかにして全国の地方創生の先駆けと言われるまでに成長したのか、少しばかり見えたものをここで共有します。
目次
視察ツアーという収益モデル
神山町といえばIT企業のサテライトオフィスの誘致事例、アートによる街作りなど、話題に欠かない町なので、今回の自分らのように視察需要があり、それに合わせて視察ツアーが行われています。
グリーンバレー大南理事長による講演2,000円(90分)
神山町の移住支援、サテライトオフィス戦略、まちづくりや創造的過疎に関して。大南さんの講演。
現地ツアー(サテライトコース)1,000円(60分)
古民家を改装した東京に本社を置くIT企業のサテライトオフィス。通称縁側オフィス。
改修+オフィスに必要なPC機器諸々全て込みで1億円を投じているという。場所を選ばない仕事を提供していて且つ、資金力に余裕のある企業を誘致することで、現地の雇用が生まれている。
こちらは蔵オフィス。
オープン&シームレスというコンセプトのもと、こちらもガラス張りで開放感のあるオフィスが特徴的。
神山町のもうひとつのサテライトオフィスであり、コワーキングスペース機能も兼ね備えている。その名もコンプレックス。
現地ツアー(アートコース)1,000円(60分)
毎年海外からアーティストを招集して、滞在費渡航費を出す傍ら、神山町でアート作品を作ってもらうという企画の軌跡を巡る。
青石で作られた螺旋。こうした作品が毎年少しずつ街中に増えていくのは楽しいかもしれない。
神山で創作活動をしたいクリエイターのために開放しているワークスペース。昔の劇場で味が出ている。
噂のHidden Libraryにも訪れた。こちらは、自分が人生で影響を受けた本を一人3冊まで寄贈でき、本を寄贈した人にだけ図書館の合鍵が渡されるという仕組みの市民図書館。
WEEK神山
今回滞在したのがWEEK神山。これまた古民家を改修したもので、資本の半分50%は町民からの出資によるという。
今回の部屋の内装。6人グループ部屋に一人で宿泊する私。ラッキーでした。
川沿いがガラス張りになっている。目の前には雄大な山河の景色が広がる。川のせせらぎ、鳥の鳴き声が心地いい。
食堂スペース。
毎日シェフが日替わりで料理を作るという独自性が面白い。ちなみに今日のシェフは直前までイタリアにいたという女性、オランダから来たという女性という。これぞグローカル?
またWEEK神山ではひとつのテーブルを囲うという食事スタイルで、他の参加者と交流が図られる仕組みが作られている。昨日は東京の方が4人、県内の方が1人、宮崎からが3人、京都が1人という感じで、それぞれの立場からの情報交換がなされました。オーナーがご一緒になってお話ししてくれるのも高ポイント。
単に食事を摂るだけでなく、交流という付加価値が視察ツアーに来る方のニーズを捉えている。
見た目も綺麗なご飯プレート。
まちづくりの専門家を投入
夜はWEEK神山の方が推薦ということで、まちづくりイベントに参加。
地域の仕事づくりの専門家の方がファシリテーターとなり、地方創生とは何か?これまでの国の流れ、地方の流れを踏まえて、神山がやろうとしていることetc..丁寧に説明していました。
今回は3回目だったようで、これまでの流れを踏まえて出てきた7つのプロジェクトについての報告会。
人口減における成り行きの未来を具体的に予測。こうした危機感を全体で共有することで、何かやらねばならないという共通認識が図れる。
この会の参加者のほとんどが移住者という話であったが、移住者だけでも大きなうねりを作れるという神山のポテンシャルを感じた。
「よそ者」「わか者」「ばか者」で地域に変革を起こそうという神山。今いる小林も、出身地の花巻も、函館も、どこも全国の地方都市は同じような課題を抱えている。この記事が全国の地方創生の現場にいる方の少しでも参考になればと思いつつ、視察の旅は続く…
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岩手県出身の86世代。2015年10月、東京から小林市へ地域おこし協力隊として移住。情報発信からの現地滞在、新たな人の流れを作るべく。メディアを育てつつ、ブックカフェ兼ゲストハウスというリアルな箱を準備中。