宮崎県が誇る完熟マンゴー「太陽のタマゴ」が、4月7日解禁され初競りが行われました。
初競りの最高額は、1箱(2個入り)20万円!!
「太陽のタマゴ」とは??
完熟マンゴーの中でも糖度15度以上、重さ350グラム以上、鮮やかな紅色をしているなど、厳しい条件をクリアしたものだけが選ばれます。
今年は生育が良く、7日は去年の2倍以上が全国の市場に出荷され、宮崎県内では、今年約1090トンの完熟マンゴーの収穫が見込まれ、このうち10~15%が「太陽のタマゴ」として販売される見込みです。
マンゴーってどうやってできるの??
マンゴーは沖縄や宮崎でも日南や宮崎市など、温かい亜熱帯地域で育っているイメージだと思いますが、
標高およそ180メートル、冬は雪も降るような中山間地域の小林市野尻町でもマンゴー栽培が盛んなのです!!
宮崎県内のマンゴー出荷量も3,4番目に入るほどで、宮崎完熟マンゴーの生産を支えています!
野尻でなぜマンゴーが栽培されたのか…?
その背景は別記事で紹介したいと思います!
今回は、マンゴ―栽培の現場で聞いた、マンゴーができるまでをお届けします!
こちらが、苗を植えたところです。
最初に苗を植えてから、採算がとれるように収穫できるまでは、およそ3年かかります。
(1年目でも収穫はできますが、量が少ない)
苗が育ち、芽が出ます。
芽が出てから、およそ1か月で花が開きます。
緑の茎部分もだんだんとピンク色に変わっていきます。
花が咲く時期は、甘いお花の良い香りがハウス内に漂い、お花畑にいる気分になります。
花が咲き始めると、ハウス内にミツバチを入れて、ミツバチたちに受粉してもらいます。
1つのハウスに巣箱を4箱ほど置くので、ハウス内には何万匹の蜂がお仕事をしています!
受粉して実ができた状態がこちらです!
緑色の丸いのが実です。
一つの木に、ものすごい数の実がなるのです…!
これが全部マンゴーになったら、すごいですが、これでは大きくならないので、
親指の先くらいの大きさまで実が育った後に、摘果作業を行います。
十数年マンゴー栽培を続けている農家さんも「毎年実がなるまではプレッシャーがある」と言っていて、今年も無事に実がなるか保障はないので、慎重に大切に育てていきます。
この摘果作業が一番神経を使って大変だそうです。
何千個とある実を一つ一つ確認して、大きくなりそうな実を1つの枝に1個残して、ほかは摘みます。
ものすごい数を、大きくなりそうなのを見極める必要があるので、ものすごい集中力を使います・・・
摘果作業をしてから、およそ4ヵ月が経つと、出荷できるくらいの大きさに成長します!
このくらいの大きさになると、一つひとつの実を手作業でネットをかけていきます。
そして、葉っぱが実に当たらないように、当たりそうなところはホチキスで葉っぱを止めます。
少しでも実に葉っぱがあたると、傷がついたり、綺麗に色がつかなくなるからです。
これも全て手作業…!
「マンゴー七変化」という言葉があるそうで、
緑色の状態から、徐々に紫っぽく色が変わり、そして4~5日経つと・・・
綺麗な赤色になります!!
綺麗な色で、近づくと、とってもとっても甘~い香りがします!
「収穫の時期は、朝一番にハウスに入ると、ハウス内に甘い香りが充満していてすごく幸せな気持ちになるよ」
1個でもとても甘い良い香りがするので、これがハウス全体になったら・・・
もう幸せ空間ですね!
赤く色づくと収穫どきで、自然とぽとりと実が落ちて収穫します。
こちらが採れたてのマンゴー!!
濃厚でとっても甘かったです!!
甘くて美味しいマンゴーは、創り手の方々の手間暇と楽しさパワーのおかげでできている
マンゴーができるまでの過程を農家さんに聞き、実際に作っている現場を見せてもらい、膨大な量を一つ一つ手作業で丁寧に、
「ここまでやるのか!!」
と驚くほどきめ細やかに作っていることを知り、とても驚きました。
マンゴーが高い理由は納得です。
マンゴーを作っている農家さんにお話を聞くと、
とびっきりの笑顔で
「初めてマンゴーを食べたとき、こんなに甘くて美味しいのか!と感動して、これを多くの人に食べてもらいたいと思って、マンゴー栽培を始めて、栽培面積も増やしてきました。
マンゴー作りは本当楽しいよ!特に収穫のときの喜びは、誰にも渡したくないくらい!マンゴーをやっててよかったなといつも思いますね」
と教えてくれました。
言葉だけでなく、表情からも本当に楽しく幸せを感じながら、マンゴーを作っているんだなぁと伝わってきて、
手間暇かけて、創り手の方も幸せを感じて栽培されているマンゴーだからこそ、
こんなに美味しい、完熟マンゴーが生まれるんだな!と実感しました。
マンゴーはこれからの時期がまさに旬!
小林市野尻町では、毎年大大好評という「メロン・マンゴーフェア」(驚きの価格で地元産のメロンとマンゴーが販売されるイベント)が、今年も開催されます!
日時:2016年5月28日(土) 8時30分~
場所:のじりこぴあ(宮崎県小林市野尻町)
数量限定なくなり次第終了!
カートで大量に買いに来る方がたくさんいるそうです!
私も初めてなのでとても楽しみです!
お近くの方はぜひお越しくださいー!!
合わせて読みたい!
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はてなブログも開設しました
Tsunagiya Magagine
繋ぎ屋オススメ本のまとめ
Tsunagiya Library
北海道函館出身の86世代。自然の中で食・住・ナリワイを創る暮らし目指して、2015年9月26日から夫婦で東京から宮崎県小林市野尻町へ移住。広告営業、地域情報誌の記者編集、広報などを経て、現在は地域おこし協力隊&聞き書きライターとして活動中。
広報PRの仕事や聞き書き本の制作・ハーブを中心とした畑づくりをしながら、移動式古書カフェ・ゲストハウスオープンへ向けて準備中です。