半農半Xという生き方が食とナリワイを自給する世界

半農半X
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こんにちは、シンタです!

少し前ですが「半農半Xという生き方」を読みました。

農業をしながら自らの食糧を自給し、残りのXで一人ひとりが好きなことを追及する世界。魅力的な発想と、実際に体現している方々の個別具体的な事例がたくさん収録された一冊です。

”好きなことをして生きていく”

このフレーズはあらゆるところで耳にするが、実際に体現できている方はまだまだ少数派。それだけに、こうした生き方は羨望の対象になりがちです。

しかし、半農半Xを読んでみると、決して夢物語ではなく十分に実現可能な道である。そんな風に思わせてくれます。

そこで、本記事では半農半Xが目指す世界を、作中の文章を引用しながらお伝えしていきます。

持続可能な循環型社会、その片鱗を読者がイメージできるものであれば幸いです。

半農半Xという生き方が目指す二つの軸

 半農半Xということばは私たちが向かうべき二つの軸を示している。

一つは人生において農を重視し、持続可能な農のある小さな暮らしを大切にする方向だ。もう一つは与えられた天与の才を世に活かすことにより、それを人生の、また社会の幸福につなげようとする方向だ。

こうした目指す世界観をたった4文字で、一瞬にして伝えることができる『半農半X』という言葉。

半農半Xというコンセプトが生まれてから20年。多くの人に知られるようになったのは2つ理由があると言う。

半農半Xとは食べ物と生きる意味を自給すること

半農半Xというコンセプトに普遍性があるとしたら、二つの理由がある。

一つは、「人は何かを食べないと死んでしまう」からだ。動物としての宿命。

もう一つは、人は食べ物があっても、それで満足できない複雑な心理をもつ生き物で、人には生きる意味が必要だかあらだろう。半農半Xというコンセプトが誕生して約二十年もたっているが、この二つの理由がそれを支えているのではないか。

パンとサーカス

半農半Xが目指す世界は「パンとサーカス」ということばとは一線を画すものだと言う。

最近、「パンとサーカス」ということばを聞いたことはないだろうか?これは古代ローマの詩人のことばで、パンは食料、特に小麦粉を指し、サーカスは見世物を指す。この二つを民に与えると人心掌握でき、人は考えなくなり、やがて国は亡びてしまうという。半農半Xとは、その反対の世界をめざすものだ。

僕の家は実家が農家ではなかったので、食料は与えられるもの、お金との交換で得られるものという発想しか持っていなかった。食料を自ら作るという発想を持ち出したのは、ここ最近のこと。自立と自給って切っても切り離せないものだと感じている。

お金か食料か

気候が変動し人口がさらに増加する世界。自給率の低い日本でどう食べていくのか。そんな時代に、たとえお金があっても食料を買えるのか。また、古い価値観で札束を見せ、買い占めようとするのか。

私はすこしでも自給という努力を試みようと思う。後世への負の遺産も、難題も多い国にあって、それぞれのXを活かして、希望をつくっていく道を歩もうと思う。

お金はあくまで、交換ツールであって、究極、食料かお金か?と天秤にかけられたら、食料の方が大事に決まっている。交換ツールとしてのお金が意味をなさなくなったときに備えても、自給という生き方の選択は、地に足のついた、強固な道なのだと思う。

100人いれば100通りの生き方がある

『半農半Xという生き方』を上梓して、たくさんの人と出会うことができた。そこで感じたのは、人の使命の多様性だ。環境や自然出産、まちづくり、居場所づくり・・・。人のテーマはほんとうに多様だ。私はそれを「使命多様性」と呼んでいる。

人はおそらく生涯、自分のテーマを探求し、学び続けるという使命があると思う。あるとき、日本人全員が自分の研究所をつくり、各自のテーマを探求する国になったらどうだろうと思いついた。なづけて「一人一研究所国家」だ。いま、政治経済の世界では、「成長戦略」ということばが使われている。一人ひとりが研究テーマというライフワークをもち、終生、それに挑む。その研究の成果を独占せず、世界に活かせたらと思う。

一人ひとりが自分の情熱を燃やして活動していく社会、SMAPの歌のように『世界にひとつだけの花』をそれぞれが咲かせる世界って素敵だ。

みなさんなら、どんな研究所をつくるだろうか?どんなテーマを追い求めるだろうか?

研究所をつくるヒントは大好きなこと、得意なこと、気になることなどをあげることから始まる。

著者の塩見さんは、個人や自治体のX、つまり使命や活動を作るサポートをしている。俺も、そういったジャンルになるのではないかとも思うし、半農半Xという言葉のヒントを得たという、半農半著。書くことも重要なテーマの一つで、書くことで発信していくのだろうと感じている。

困難な時代を自ら切り開く

人は自分が置かれている立場を、すぐ状況のせいにするけれど、この世で成功するのは、立ち上がって、自分の望む状況を探しに行く人、見つからなかったら、作り出す人である。これは英国の作家バーナード・ショーのことばだ。自分で自分を鼓舞し、困難の時代を乗り切り、未来を切り開いていこう。

社会や他者のせいにせず、自らの人生に責任を持って切り拓いていく。つまりは、生き方を自給することが半農半Xの目指す世界なんだと現在受け取っている。

そして生き方を自給するうえでも特に、食の自給と、職の自給は優先度の高い命題だ。

だからこそ、地方移住、食、ナリワイ作りをテーマに本メディアを運営している。

一人ひとりがそれぞれのライフテーマを追いかけられる世界を目指して。

今日も生きていく。

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Shinta Hosokawa
岩手県出身の86世代。2015年10月、東京から小林市へ地域おこし協力隊として移住。情報発信からの現地滞在、新たな人の流れを作るべく。メディアを育てつつ、ブックカフェ兼ゲストハウスというリアルな箱を準備中。
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Shinta Hosokawa

岩手県出身の86世代。2015年10月、東京から小林市へ地域おこし協力隊として移住。情報発信からの現地滞在、新たな人の流れを作るべく。メディアを育てつつ、ブックカフェ兼ゲストハウスというリアルな箱を準備中。