全国で2,500人以上いるとされている地域おこし協力隊の活動の中で、今自分がもっとも注目しているのが南越前町の流動創生事業です。
一億総適材適所を目指す流動創生事業
流動創生事業が見据えるのは移住者増、定住者増に止まらない、その先にあるひとりひとりのマンパワー(時間・才能)の最適化。その上で、キーとなるのが風の人の役割の構築、ビジネスモデルの創造です。
今回、風の人の役割を考える上で、流動創生事業の発起人荒木さんの言葉にヒントを頂いたので、一部引用させて頂きます。
人類にとってひとところに住み続けることは一つの選択肢に過ぎません。
移動を前提とする人々が、様々な時代に存在しました。
居住地や土地の所有により人民を管理しようとした為政者の事情によって、国民国家の考えの下、地図上に国境線が引かれ、線の中に住んでいる人々がリストアップされていきました。
線の中に留まらずリストアップできない、ジプシー(ロマ)をはじめとする移動民族は定住を強いられ、、文化・技術・知恵といった質量を持たない価値「風の恩恵」の運び手としての役割を失いました。結果、自分たちの得意分野で生きる糧を得ることができず貧困に陥ったり、地域によってはつまはじきにされていることもあります。
荒木さんの提唱する風の人の役割をいかしたビジネスモデルのひとつにRoundTripがあります。
こちらは、地域と人の最適なマッチングを実現するために全国の地域を約2週間かけて回るという企画。
ここでのポイントは南越前町以外の地域を周る分の費用も南越前町が持っているという点。
他の自治体の分まで南越前町が持つ必要があるのか?ここにYESを見出せたという点に大きな可能性を感じます。
エッジが効いた企画自体の面白さによる南越前町のPR効果もそうですが、それ以上に他の市町村と横の連携を持つことができ、その上で今後協力体制を持つための繋がりが持てる。
地域間がつながることで生じる価値は何か?
今回の地域間連携で生じる価値がさらに明確化されれば、風の人の価値化もより実現性が高くなるように思います。
複数の視点を持っていることに付随する、比較・分析能力。そこからのフィードバック・アドバイスは一つの価値であると思うから、一種のコンサルというポジションは想定できる。
他にはどんな仕事があるだろう?
RoundTripの今後、流動創生事業の今後の動き・レポートを見させて頂きながら、繋ぎ屋としてもその価値を別途追求して、この場で共有していこうかと。
引き続きお楽しみあれ!
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繋ぎ屋オススメ本のまとめ
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岩手県出身の86世代。2015年10月、東京から小林市へ地域おこし協力隊として移住。情報発信からの現地滞在、新たな人の流れを作るべく。メディアを育てつつ、ブックカフェ兼ゲストハウスというリアルな箱を準備中。