先日、地域おこし協力隊の初任者研修会に参加して、いろいろ思うことある中で、
「地域おこし」の答えが一つではないのと同様に、
「地域おこし協力隊」の形も一つではなく、多様化していて、
総務省が当初想定していた「地域おこし協力隊」の役割や目的と(いい意味で)ずれているケースが多々有るのじゃないかなーと、思いました。
「地域おこし協力隊」だけじゃなく、もっと違う形もあってもいいのではないか…
と思っていたところに、それをすでに形にして動き出しているところが!!
誰もが「つくる人」として参画できる社会
“Next Commons Lab”は、さまざまな領域で活動するクリエイターや起業家、 最先端の技術と知見をもった企業と、地域の資源や人材とをつなぎ合わせ、 誰もが「つくる人」として参画するための受け皿として設立されました。
(http://nextcommonslab.jp)
「Next Commons Labが目指す未来」について、メンバーの一人、ナリワイの伊藤洋志さんが下記の記事に詳しく書いていました。
次世代の田舎のあり方を探求し、つくりつづける遠野Next Commons Lab
こちらの記事から抜粋すると、Next Commons Labとは、
ポスト資本主義の社会の一つの要素になりえる技術やシステムを実際に遠野の地で具現化していく場
(中略)
衣食住エネルギー保健教育娯楽交通その他人間の生活において欠かせない分野すべてにおいて、所属を超えて各分野の専門家、ディレクターが集まり、未来にはごく普通に採用できる汎用性のある仕組みを、実践を通して編み出すための共同体であり、プラットフォームである。
具体的には、「超ローコスト住宅の研究開発」や「ホップ農家とマイクロブルワリーを増やすBeer Experience」や「発酵技術を科学的に解析する発酵プロジェクト」などが準備されている。これらのいくつかは、企業との共同研究プロジェクトになっている。企業が持つ科学研究の技術や設備と、フィールドでの実践的技術を組み合わせることで、暗黙知的な現場の技術の応用性のある部分を抽出していく試みとなる。
目指している姿がすごく共感しました!
地域おこし協力隊の制度を活用して行われるそうですが、設立された目的や目指しているところが異なり、地域おこし協力隊の進化系・発展系の制度のような、これからの時代に必要となるものを創っていく希望を感じました。
雇用形態・起業支援金など、募集要項も表現の仕方含めて素敵です。
ベーシックインカムということが明記されていて、起業やプロジェクトの成功といった明確な目的に向けて、「つくる人」になっていくことが前提にあるんだなと思いました。
また、なぜ遠野なのか?というところで、遠野だけでやっていくのではく、最初の拠点(つくっていく実験の場)が遠野で、そこから全国にここでつくられた仕組みを広げていく…ということも、再現性があって広がりがあっていいな…!
なぜ遠野で行われるのか。四方を山で囲まれていて水系も独自で離島ではない閉鎖系の地理、そして適度な広さ。本州でもっとも寒いと言われる気候条件。遠野の地に耐えうる住宅であれば他の地域にもより応用可能性が高くなるだろうし、ある程度の閉鎖系であるほうが地域内で循環する経済システムの実践がやりやすい。そして、行政の理解と協力もある。ラボメンバーは「地域おこし協力隊」制度を活用し、これから創業するプロジェクトに資金面でのサポートを得られる。
(出展:https://note.mu/nextcommonslab/n/n2dbb656841bf)
説明会・初期プロジェクト参画メンバー募集開始!
2016年5月30日から説明会を開始し、今年の9月には受け入れ開始というスケジュール!
説明会は都内かオンラインとのことなので、気になる方は参加してみてください!
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繋ぎ屋オススメ本のまとめ
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北海道函館出身の86世代。自然の中で食・住・ナリワイを創る暮らし目指して、2015年9月26日から夫婦で東京から宮崎県小林市野尻町へ移住。広告営業、地域情報誌の記者編集、広報などを経て、現在は地域おこし協力隊&聞き書きライターとして活動中。
広報PRの仕事や聞き書き本の制作・ハーブを中心とした畑づくりをしながら、移動式古書カフェ・ゲストハウスオープンへ向けて準備中です。